知らなかった。三戸町。

三戸町。「さんとちょう」と読むのかと思って調べてみると「さんのへまち」とのこと。そうか、はちのへってあるものな。それなら一戸、二戸とあるのかとこれまた調べてみるとあったあった。十五戸まで。うそです。すみません。でも九まであった。私は昔を偲ばせる地名に出会うとなぜか鼻息が荒くなるのだが青森、岩手に広がる戸地域にも何だか興奮してしまう。まだ車などない時代、人々が足で移動していた時代のスケール感をそこに感じるからかもしれない。三戸町を地図で見てみる。海側ではなくて内陸。一戸、二戸は岩手県にあり、北上して青森県に三戸町がある。四はなく、五、六と続くのだが今回は三戸町に足を止めたい。盛岡から一戸、二戸を通り三戸まで走る「いわて銀河鉄道」というのがあるらしく、子育てが終わったら一人でのんびり景色でも見ながらこういう電車に乗って旅をしたいなあと思う。三戸からさらに北へは「青い森鉄道」が走っていて、青森だから青い森で何のひねりもないのだが、こちらもなんとも乗りたくなる路線である。私にとって電車はノスタルジーになりつつあるのだ。

想像の中で私は小さな駅に降り立つ。秋の風が駅前の風景を寂しく見せる。だがタクシーの運転手同士の会話を聞き寂しさが旅情に変わる。ここは東北、青森なんだなあ。りんごはもちろん食べたいし、焼きたてのせんべいは耳がうまいってパンじゃなくてせんべいに耳?ジュネ味噌は気になるしせんべい汁も絶対。けれども私は三戸の人たちの暮らしが知りたくてスーパーに行く。日常の会話が聞いてみたい。どんな味噌汁を飲んでいるのか食べてみたい。どのくらい寒いのか、また暑いのか。どんな毎日を送っているのか。どんな夕日を見ているのか。ナニャドヤラの踊り方などなど。今住んでいる大分県の田舎も車で30分も走れば風習は同じではない。だから三戸には三戸にしかない暮らしがある。文化がある。それを知りたいと思う。人口一万人の町はどんな空気を醸しているだろう。人口二十万人の都市と、やはり違いはあるだろう。単純に都会だとか田舎だとかの話ではない。一つの共同体としての市や町に適当な大きさはあるだろうか。考えのヒントが三戸町にあるかもしれない。何より、ここには新しいこと、ひとを快く受け入れて、町を日本を明るくしたいと本気で願う人がどうやらいるみたいなのだ。青森県三戸郡三戸町。行かなければ絶対一生会えない人に、行ったら会える。

だから、三戸町に行ってみたい。

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