三戸町のウェブサイトを見て、今感じている三戸町の印象をこちらに残しておきたい。
「住む」という部分に関わる教育・仕事・住まいの観点から三戸を見ていく。
家庭だけでなく地域で育てる教育
地方移住を代表するメディアである「TURNS」で、最近、子育てに特化した特集が組まれていた。
それだけに、移住先を決めるという選択の上で、子育ての環境は重要なものになっている。
自分自身、広島で生まれ育ったのだが、家族と学校の先生以外と教育の場で関わることはなく、それに加えて交流があるといえば、友人の親ぐらいであり、多様な大人と触れ合う機会はあると言えなかった。
その点、地域ぐるみで育てていくという三戸町のスタンスはとても羨ましいものであった。
子どもは15人で、運動会には地域の方が150人ぐらい来るという状況は、良い意味で異常である。
ついこないだ広島の備後で働く友人と話していたときに再確認したが、こういった地域の大人に混じって子どもの時から過ごしている子どもの胆力はすさまじいものがある。ちょっとやそっとじゃ怖気ずかないものだ。
どんな胆力を持った子どもがいるのだろうか、会うのが楽しみだ。
引用:https://www.ondenya.jp/intvw/1706
また、この写真のように、少人数で対応するクラスであれば、学力の偏りの問題から置いていかれる人はいないし、
教師との愛着が形成されやすいように感じる。(家族も含めて、信頼できる大人がいるということは子どもの発達にとってとても重要だ。)
仕事と住まいのポテンシャル
ただ、子育てだけで住む場所を選ぶわけではない。それ以外に住むということに大きく関わってくるのは仕事と住まいだ。
仕事の情報に関してインタビューから見ると、農家と養豚場などで若干雇用があるという話が触れられていた。
なお、インタビューを受けている方々を見ると、設計・不動産業務に携わる会社など、それ以外の業種が存在しないわけではない。
また、地方では仕事を「探す」ということに加えて、「つくる」観点から大切にされている気がする。
その意味でも、八戸町自体はまちづくりを担う人材育成に関わっている点において、
仕事をつくるという観点から考えたときに、まだまだ可能性があると言える。
引用:http://www.town.sannohe.aomori.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/07/jinzaijuku_2.pdf
加えて、今回のプロジェクトの審査員のお一人である一戸 正宏 さんもフリーランサーとのことだ。
ここからも仕事をつくっていくことの可能性がうかがえる。
住む場所に関しては、移住者の平山さんが語るように、家賃が高いことや住む場所がなかなか見つけることができないなど、不便のことをまだまだ多いというお話だ。
某不動産ポータルサイトで見ても物件情報すら出てこない、(2017年9月10日現在)
http://www.homes.co.jp/aomori/sannohe_sannohe-city/
だからこそ、三戸町のウェブサイトでも、「お試し暮らし」をして現地の情報を集めて物件を探すことをオススメされているのだろう。
空き家は、一部の人はなんとか処分してみたいものだが、見る人によれば宝になる。実際に、リノベーションだったりリフォームの目利きができる人にとっては、リノベーション・リフォームを通じて、物件の価値を今以上に高めることもできる。
引用:https://www.ondenya.jp/empty_h/2391
そういう意味でいうと、「三戸町は、可能性の塊だ。」
そして私は、その可能性をもっと深掘ってみたいと感じた。