南へ38キロ

 南へ38キロ。僕が住んでいる町、十和田市からの距離はそうだとGoogleマップは言っている。

三戸町という町の名は聞いたことがあり、実際行ったこともある。かの有名な「三戸トンネル」を見に。僕にとって三戸町は「心霊スポット」、そして盛岡に南下する途中のただの1つの町でしかない。たった38キロ、車で50分しかないにも関わらず、観光に行ってみたいと思ったことがこれまで無かったことに、この企画によって気付かされた。もっと言えば場所ですら曖昧であった。岩手県かな、とも思っていた程である。

僕は京都府綾部市と言う京都北部の小さい田舎町で育った。そこには山と田んぼしかなく、コンビニがないのはもちろん、自動販売機ですら数個しかない。しかし、そんな田舎が僕は好きだ。便利なものは何もないが、人がいる。自然がある。耳を澄ませば自然に暮らす生き物の声が聞こえてくる。高校卒業した後、大学で一年間都会に行ったが、窮屈でしか無かった。物は色々あるが、「都会の方が生きて行くのに不便ではないか」と感じた。人が人でない気がした。そして3年前の春から青森県十和田市にやって来た。僕はまた十和田も大好きになった。懐かしいカエルの鳴き声が聞こえ、自然の匂いがする。ここは人として生きて行ける。

三戸町は十和田よりも僕の地元よりも田舎かもしれない。けれどそこには幸せがあると思う。サイトを見させてもらったが、写っている人々の顔、産品が何だか幸せそうに見えた。(恥ずかしながらりんごを作っているということもここで初めて知った。)何よりサイト自体が見やすく綺麗で作っている方の想いも伝わってくる。近くに住んでいるのに何も知らない、灯台下暗しな町が僕にとっての三戸町。だから、三戸町に行ってみたい。

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