【4泊5日】三戸にちょっと住んでみたら価値観が変わった【26歳】

1日目

 

 

新幹線、僕は座れなかった。

 

 

 

あの大胆なカラーリングの新幹線、はやぶさに初めて乗るので少しワクワクしていた。座席には首周りを支えるピローが付いており、座り心地も従来の新幹線のグリーン車に匹敵するほど良いと聞いていたのですごく楽しみだった。このチケットが出てくるまでは。

 

 

”立席特急券”ってなんなんだ。全車両指定席でこんなことあるのか。知らなかった。

 

新幹線で座れないのは初めてで、とても長い時間に感じた。

錯乱して「もしかして座ってもいいのでは……?」とか思って色々調べてみたんだけどそもそも空席がなかった。

 

苦悩の履歴。

 

三戸に新幹線で向かう人は、チケットを早めにとっておくことを強くオススメする。

 

 

気を紛らわせる役割を持つ煙草も、はやぶさは全車両禁煙で喫煙スペースも無い。禁煙化が進むこの国では当然のことかもしれないが、喫煙者としては肩身が狭い。

三戸行きの電車に乗り換える中継地、二戸駅までの道のりは長い。立っているだけで精一杯だ。

普段食べることのない、物珍しい駅弁を食べながら、移ろいゆく紅葉の景色に薄っすら自分を重ねつつ……とかそういうの一切無かった。立ちながら駅弁食うの難しいなって思った。

 

気を紛らわせようと、GoogleMapで三戸駅前の画像を調べてみた。

立っているのは辛いけど、目的地を見て、これを乗り越えたらココに行ける!って思えれば少しは楽になるかもしれない!

 

 

 

 

 

 

だったのだが、まあまあ絶望的な光景が繰り広げられていたので、僕は立ったまま瞳を閉じた。ずっと立ってたらここに着くらしい。

 

 

足が完全に痛くなりかけた頃、二戸駅に到着した。まだ青森県にすら入ってないのにこの疲労。あと4泊もある。

 

ここから「いわて銀河鉄道」というめちゃくちゃカッコいい名前の電車で、目的地である三戸に向かう。

電車が来るまで30分あったので、駅前のベンチで休憩する。自販機のほうじ茶がすごく美味しかった。完全に錯覚だと思うんだけど東京で飲むほうじ茶より美味しかった。

 

 

 

 

突然、素敵なハットを被ったおじさんが、「どこから来たの」と話しかけてくださった。

ここ二戸は座敷わらしで有名な旅館があった場所で、その缶バッジを付けていた。(旅館は再建計画中だそうです)

 

方言が異国の言葉のようで、僕が慣れていなくて相当ゆっくりとしたコミュニケーションになってしまったが、この辺りの事をいろいろ教えてくれて、最終的には「俺はバツ3なんだよ!」とカミングアウトまでしてくれた。

そこからはおじさんの恋愛遍歴を聞いて電車を待つ、穏やかな時間が流れた。

 

 

「俺は29歳の時京都で女に言い寄られたんだ。それが、いくつの女だと思う?」

 

「えー……20歳とかですか?」

 

「なんとな、31だったんだよ!」

 

「そうなんですね!(妥当……!)」

 

 

 

名残惜しかったが電車の時間が来たので、何故か固い握手を交わし、おじさんとはサヨナラをした。駅で一人座っている自分に話しかけてくれて色々教えてくれて、都会では珍しい「ちょっとした温かさ」を早速感じた時間だった。

 

銀河鉄道に乗り込む。4駅で620円という高めの設定に、「マジの銀河鉄道なのでは。空に向かって飛び立つのでは」と思う方もいらっしゃるかもしれないが、とても普通の電車だ。この辺りを通る電車はなくて、独立採算らしく、かなり調整した値段設定なのだそうだ。

 

ワンマン運転の場合、車掌さんがいる1両目からしか降りれないというトラップがあるので、1両目に乗ることを強くお勧めする。僕は着いたのに扉が空かない2両目でパニックになっていたところ、親切なご婦人に「あんた降りるならあっちよ!!」と優しくご教示頂いてなんとか降りることに成功した。あの人がいなかったら終点の銀河まで行っていた。

 

 

 

そして……

 

 

 

ついに、ついに三戸に着いた。

 

すごく嬉しかった。

 

 

顔が疲れているのはずっと立っていたからです。

 

 

降りたホームに灰皿があって嬉しかった。はやぶさとはエラい違いだ。

駅の外で住宅の鍵などを受け取る手筈になっていたので、早めに駅を出る。

 

 

駅の自販機にはどうしてこの組み合わせになるんだというチョコレートのセットが売っていた。

 

 

 

気温差は5度くらいだろうか、空気が少し澄んでいるように感じる。

住宅のカギなどを受け取り、自転車も貸してもらい、徒歩にして40分ほどの道のりを進む。

 

とりあえず自転車は押して、歩きながら街の雰囲気を見ていた。

 

 

「貴重な財源なのでたばこを買いましょう」とか書いてある。この町ではたばこ葉の栽培もおこなっているようだ。すごい、さっきまですごく肩身が狭かった喫煙者に優しい町。でも空気はとてもキレイ。

 

 

 

バーミヤンみたいな看板の店が2.2KM先にあるらしい。何の店なんだろう。中華料理かな……?

 

 

駅から10分くらいのところにコンビニもある。しかもファミリーマートがある。ファミチキだって食べれる。

 

 

道は真っ暗で、本当に何も見えない。側溝が普通に広く空いていて完全に危ないので、自転車は押して歩いた。

不意に空を見上げると、思わず笑ってしまうくらいに星が綺麗だった。スマホのカメラでは写せなかったが、星がありすぎてオリオン座すら見つけられない。東京ではオリオン座しか見えないのに。

僕はスマホを格安SIMで使っているので、電波が本当に不安だったのだが余裕で繋がった。ネット環境は全然悪くない。

GPSの精度が一瞬ブレてだいぶ暗闇をさまようことになったが、別に住んでしまえば大丈夫そうだ。

 

 

 

ただ駅から歩いただけなのに色々新鮮な気持ちになりながら、お試し住宅に着いた。

 

 

めちゃくちゃ広い、立派な一軒家だった。入った時「ハハハハハ!」って笑っちゃった。寒空の中を歩いてきたので、24時間空調が整った暖かい家がうれしかった。2階もやたら広くて完全に持て余す。

 

 

とりあえず夕食を摂る。日曜日ということもありあまり飲食店(出前など)は営業していないようだったので、夕食はコンビニで、カップ麺とおにぎりを買った。

完全に東京にいた時と変わらない夕食だ。来たメリットを全然活かせてない。逆に言えば、どこに住んでも大きく変わらないものなのかもしれない。

 

食後に一服し、ふとコーヒーが飲みたくなった。

まだ寝るには早い時間で、今日あった出来事も今日中にまとめておきたい。

ただコンビニはここから30分はかかるので、自販機を探すことにした。

 

 

そして寒空の中を彷徨うのだが、東京と違い自販機はそう簡単に見つからない。

街灯も少ないが、真っ暗な方向には無いだろうと判断し、少しでも明るい方に進む。

ひたすら歩いても自販機っぽいものが見えないので、とても不安になりながら歩き続ける。

 

10分ほど歩いて、真っ赤なコカ・コーラの自販機を見つけた。

「やったーーー!」って思いながら駆け寄った3秒後の写真をここに載せる。

 

 

 

まだまだ自販機を探す旅は続く。旅記事って絶対こういうのじゃない気がする。

 

少し歩くと、自販機の明かりを見つけた。さっきの事があるので、慎重に訝しむように近づいた。

そこには「販売中」のランプが煌々と光っており、僕はついに「よかった」と言った。

 

 

 

 

ただ、お札中止で、札しか持っていなかったので買うことはできなかった。

 

 

失意のまま帰宅。帰宅もそれなりに大変だったはずなのだが、全然記憶にない。

三戸の夜はもう氷点下になるので、身体は完全に冷え切った。

固まった身体をほぐすように風呂に入り、布団をひく。

 

明日は色々見て回ろう、あと絶対にコーヒーをストックしておこうと誓い、眠りに就く。

 

 

ここからが本番だ。

 

ああ、足が痛い。

 

 

 

 

 

2日目

 

 

窓とかカーテンのの感じとかよくわからなくて適当に寝たのだが、6時くらいに朝日が家のあらゆるところに射し込みまくるので自動的に目が覚めた。すごい設計だ。

外に出たら広大な自然が広がっていた。

 

 

 

風が、空気が、ものすんごく気持ちいい。

「あーー!」って声が出た。

 

 

昼頃、町役場のほうに行く約束になっていたので、ご挨拶に伺う。

丁寧に説明を頂き、この後に昼食を摂る旨を伝えると、「その店は山の上なので」となんと車で送ってくれた。親切。

 

 

 

 

だるま食堂。若々しいエネルギッシュなオーナーさんがやっているお店で、地域の若い方の交流所ようなお店らしい。

ほとんどのメニューににんにくが使われているのが特徴だ。にんにく好きなのでもう、たまらない。

 

 

 

ハンバーグ定食を注文したが、思いっきりにんにくが埋め込まれていた。肉も柔らかくて美味しい。

特有の嫌な辛さが無く、ほんのりと甘いにんにく。

餃子も頼んだがとにかく味とにんにくが濃く、とてもご飯が進んだ。超美味しかった。

 

だるま食堂
Tel:0179-23-0850
住所:青森県三戸郡三戸町大字川守田字雀舘33-3
営業時間 11:00~14:00 17:00~21:00(ラストオーダー20:30)定休日:水曜日
Twitter: https://twitter.com/DarumaGarlic
Facebook: https://www.facebook.com/darumasyokudo/

 

 

 

 

その後ダイソーに行き、ミニストップに寄った。絶対もっと観光地っぽいとこ行った方がいい気がするが、あまりちゃんと準備をしないで青森に乗り込んだので、細かい必要なものなども大体揃うのがとてもありがたかった。

 

道の駅に向けて、自転車を走らせる。

道の起伏が相当激しくほぼ平地が無いので、お借りした20インチの自転車がだいぶキツかった。

 

 

 

綺麗なパチンコ屋があったので入ってみた。東京で打つよりだいぶ良かった。

「お前何しに来たの?」と聞かれたら今のところ答えられない。

 

 

 

その後、道の駅に行った。野菜がめちゃくちゃ安かった。本気でおいしそうなリンゴジュースが売っていた。

のどが渇いていたがリンゴジュースは巨大な瓶で売られていたので、小さい缶で売られていた変なジュースを買った。

 

 

 

 

ジョミ。

 

マジでなんだこれ。味の想像が一切つかない。缶に知ってる単語がほぼ無い。ビバーもジョミもガマズミもわからない。異世界に来たのかと思った。

 

 

かなり生産量が限られており、三戸町周辺くらいでしか売っていないらしい。

試しにツイッターで呟いてみたところ、2万近くリツイートされた。こんなことあるのか。

 

 

まだまだ日本には、知られていない面白いものが沢山あるのだなと確信した。

きっとどんな町にもあるはずだ。

 

 

その後、周辺をグルグルと見て回っていた。

自分はあまり目がよくないのですが、「セブンイレブンがある!」と思って嬉しさでペダルを漕いだらホームセンター的なところでした。

 

 

 

17時半くらいで完全に辺りは真っ暗になった。日が落ちるのが早いのだろうか。

少し休憩し、夜ご飯を食べに行くことにした。

 

せっかくなので地域に根差した、何か、アットホームな小料理屋とかに行ければと思う。

しかし、GoogleMapの情報が2014年くらいで止まっており、なんとか手に入れた情報で向かったお店が定休日だったり、19時には営業していなかったりで中々夜ご飯が食べれなかった。

 

そして……頑張って調べた3件目のお店が2.0Km先にあると、GoogleMapは示した。

 

少し悩む。2Km、行けない距離ではない。徒歩で25分くらいだろうか。チャリがあるのでその半分で行ける。

しかし昨日は立ち続け、今日も一日中動き回っていたので足が既にパンパンだ。

それでもやはり、2日連続でコンビニのものを夕食にするわけにはいかない、何しに来てるんだってなるから。

 

僕はペダルを漕いで小道を曲がった。その瞬間、深い闇に包まれた登り坂が現れた。

「一寸先は闇」なんて言葉があるが、まさにその言葉通りで、本当に何も見えない。

山登りかというくらいに強烈な登り坂の為、20インチの自転車は枷となり押して歩く。

気温は氷点下に近く、身体からは温度が奪われていき、手は動きが鈍くなるくらいに凍えた。

 

辺りは真っ暗で、お店がある気配なんて全くない。だってほとんど山登りだから。

「本当にあるんだろうか」と、寒さと暗さが弱気にさせる。

しかしGoogleは示している。ナイフとフォークのマークを示している。

 

「営業していてくれ……!」

 

祈るように、歩を進めた。

そして、広い国道に出て、地図が指し示す場所にようやく、辿り着いた……!

 

 

 

 

 

 

 

 

ウソだろ。

 

 

膝から崩れ落ちた。

こんな大胆な店構え初めて見た。

 

 

失意のまま、さまよう。

実はさっきのところは関係なかったらしく、GoogleMapが指し示したところの近くに目的としていた食堂があり、ついに食事にありつけた。

 

 

 

にんにく入り豚汁定食(600円)

 

 

ズゾゾ……

 

 

ああ……

 

 

染みわたる……!

 

 

冷え切った身体と壊れかけた心が、ジワリと癒えていくのを感じる。

ものすごく温まる。染みわたる一杯だった。お値段も安く、トラックドライバーさんたちの憩いの場所のようになっていた。

 

豊誠園食堂
Tel:0179-22-1859
住所:青森県三戸郡三戸町大字梅内字板沢1

営業時間 6:00~22:00 日曜営業

 

 

帰宅。なんか動き回ったわりにはロクに巡れていない事に気付く。

4泊5日もいらないかな、長いかななんて心配をしていたが、そんなことない。

この町はそんな簡単にめぐり切れないくらいに広い。

 

明日はもう少し色々見るぞ!

 

 

【3日目】

 

あいにくの雨

 

 

朝食として、青森のソウルフードと呼ばれるイギリストーストを食べた。グラニュー糖とマーガリンが沢山入ってておいしい。

 

史跡である、城山公園に行った。城があるらしいので向かったが、文字通り「山」があった。前日の自転車で脚に疲労がたまっているが、しっかり登る。

 

 

目的地が見える長い道が素敵だった。

 

15分ほどで登りきった。

地面が黄色と赤で素敵だ。昨日自転車で色々巡る時も感じたのだが、「秋」がある。
東京に住んでいた時、一瞬で過ぎ去りほぼ感じることの無かった季節を、しっかりと感じることができる。

 

 

狂ってる水飲み場もあった。

 

 

小さなお城の近くに神社があったので、「楽しい記事が書けますように……」と参拝し、山を下る。

足が完全に疲れているが、なんだかこの町を見て回るのが楽しくなっていた。

 

 

 

15分ほど歩き、ランチを予定していた「割烹 白山」に着いた。

ここでは旨そうすぎるランチや、会席料理を出すらしい。

 

 

名物である「川蟹すいとん」を頂いた。川蟹をめちゃくちゃ叩いて全部をスープにするという、きっとここでしか食べられないものだ。TVにも出たらしい。

海鮮丼セットで1000円という、観光地価格ではなく気軽に楽しめるのもポイントだ。

 

 

 

ズゾゾ……

 

 

うっまあ

 

 

すこぶる美味しかった。なんていうか旨味が物凄い、飲むたびに旨味がガツン!ガツン!と押し寄せてくる。雨で冷えた身体が温まる。海鮮丼もおいしい。

コーヒーもおかわり自由! しかも1杯持って帰れる。これで1000円は安い。家の近くにほしい。

 

割烹 白山
〒039-0134 青森県三戸郡三戸町大字同心町字古間木平39-1
営業時間:10:00~22:00 ※ランチは11:00~14:00
TEL.0179-22-2177
HP:http://www.kappoushirayama.com/

 

 

 

10分ほど歩くと、「美味しんぼ」にも取り上げられたというきんか餅という食品を扱う店があるらしかったので行ってみた。

あいにく店主さんが留守だった為、治安がいい地域ならではの方式で購入した。

 

 

小麦粉で餅……? みたいな気持ちで食べたが、かなりもちもちしていた。すごく美味しい。

クルミと黒ゴマの餡が入っており、かなり現代のお菓子みたいな味だった。おいしい。

 

すいとんもきんか餅も、小麦粉を練って伸ばして作られている。

昔この辺りでは寒すぎて米がなかなか取れなかったらしく、小麦粉を伸ばす料理が発展していったのだとか。

 

 

 

その後、自転車を20分ほど走らせてアップルドームに行った。ドーム状の丸い体育館で、2Fに郷土資料のコーナーがある。

 

 

円形の体育館って初めて見た。使用感はどんな感じなんだろう。

たまたま近くにいらっしゃったご婦人に聞いてみた。

 

 

「円形って使いやすいんですか?」

「使い、にくい!」

「あ、そうなんですね……」

 

 

気を取り直して2Fに上がる。

 

 

ほのぼの館への道が、全然ほのぼのしてない暗さで一瞬躊躇するが、勇気を出して進むと11匹のネコがお迎えしてくれる。

 

 

 

絵本の中を再現したフォトスポットもある。

 

 

 

三戸出身の作者が描く人気絵本、「11ぴきのねこ」がおそらく全種類置いてある。
何冊か読んでみたが思っていたよりネコがかわいい。これは本で読んだほうがいい。

 

 

同じ部屋に、けん玉やコマ、メンコなどが楽しめるコーナーがあった。

 

 

最高にイカしたコマがあったので回してみたが何度やっても回すことはできなかった。

 

暗くなってきたので、夕食を摂りに自転車を走らせる。

道中、謎の看板を見つけた。

インドボックス。なんなんだろう。「イ」の後に2文字くらい入りそうだけど何が入るんだろう。

考えながら自転車を走らせていたら、あっという間に目的地に着いた。

 

 

 

夜ご飯は2日目に行っただるま食堂にもう1度いった。メニューで見たにんにく味噌カツカレーがどうしても気になってしまったから。

 

 

タコのから揚げには一緒ににんにくの丸揚げも入っており、ホクホクで美味しい。

 

こちらのお店を経営している社長の吉田さんがいらっしゃり、突然の訪問にも関わらずお話しさせて頂いた。

 

インスタやフェイスブックを駆使するサイバー店長。

このお店を地域と、それを飛び出すような交流の場にしたいという熱意を持った方で、色んなイベントなどをやったりしている。三戸にこういったお店があるというのは、すごく大きな事に感じる。

この店から色々、活性化が広まって行くんじゃないかなとか、そんな風に思わず感じてしまうような、エネルギーがあるお店だった。ご飯がめちゃくちゃ美味しいからそれだけでも行く価値は十二分にある。

 

 

 

帰宅。満足度が高い日だった。

明日は色んな方にお話を聞く予定があるので、ワクワクしながら眠りにつく。

 

 

4日目

 

朝食は、ハマってしまったのでまたイギリストーストを買った。

 

 

むしゃむしゃと2日連続で食べていたのだが、想像以上にカロリーが強くて震えた。

 

 

 

 

役場の方が町の人と話せる機会を用意してくださったので、意気揚々とお話を聞きに行った。

 

 

 

三戸町には「まちの楽校」という場所があり、ご年配の方々の憩いの場がある。

そこの店長と、理事長を務められている方とお会いした。

 

 

ここでは織物や刺繍、竹細工などを行っている。

それ以外にもお弁当を作ったり、色んなイベントを企画したり、ご年配の方の助けになるような事を精力的に行っていた。

足が悪くスーパーに買い物に行けない人のために、商品の宅配サービスもしている。

 

イベントも、押し花や手芸、パワーストーンやそば打ちなど、楽しんでもらえるように色々やってらっしゃった。スポーツのイベントもやっている。

 

都市部では高齢者が孤立化しているなんてニュースをよく聞くが、こんな場所があればなりにくいだろう。僕もそばとか打ちたい。

 

お話ししてみて、めちゃくちゃパワーがある。熱意がすごい。1つ質問をすると、10以上返してくれる。

活動内容を説明頂く中でおっしゃっていた、

 

「町を元気にしなきゃいけない。集まる場所を作らないといけないですから」

「どんどん人が減っちゃって。ここまで減ると思ってなかった。でも、頑張ってますからね、色んな事しかけてね、盛り上げたいからね」

 

 

という言葉が、とても印象的でした。

 

 

もし、三戸に住むのなら

「よそから来るなら、空家を上手く活用して、商売とかしてね、ゆっくりとゆったりした気持ちで過ごすにはいいとこだと思います」

とのことです。

 

空家をかなり利用できるみたいなので、働く場所を選ばずに出来る仕事を、ゆったりこなすにはいい場所なのかな。

 

 

あと、「掘り出し物市」というコーナーがあったのですが

 

 

掘り出し物すぎました。

 

 

ちなみにりんごが4個で200円という爆安価格で売られていました。しかも美味しかった。

 

「三戸は全部美味しいから、これといったものがあるわけじゃない」

 

なんて言ってましたが、本当にここに来てから食べるもの全部美味しいです。

 

まちの楽校
青森県三戸郡三戸町八日町56‐2
HP:http://38machigaku.whdno.com/
Twitter:https://twitter.com/machinogakko

 

 

 

 

その後ちょっと近くを見て回り、

 

 

ゲームのバグで生まれたような、洋館と日本家屋のハイブリッドみたいな建物がありました。

こういった明治を感じさせるような洋館が、町に結構あるので、そういうのを見ながら歩くのも楽しかったです。

 

 

 

 

その後、なんと三戸の女子高生にお話が聞けることになっていたので、だるま食堂さんで待ち合わせし、お話を聞きました。

インタビュー場所としてお店を貸して下さりめちゃくちゃありがたかった……!!

 

 

 

 

こちらの美少女が、三戸高校に通う美奈さん(16)。高校2年生。好きな食べ物はお好み焼きとお 肉。

20分ほど、インタビュー形式でお話しをしました。

 

 

「三戸のお生まれなんですか?」

「はい。三戸小学校、三戸中学校、三戸高校です」

「完璧ですね……! ご趣味とかは?」

「ファッションとか、メイクです」

「おお。普段はどんなとこで遊ぶんですか」

「八戸の方で映画見て、ご飯食べて、プリ撮るとかですね」

「女子高生っぽい! 学校で流行ってるものってあります?」

「Youtubeの話ばっかりしてます」

 

 

聞けば聞くほど、完全に女子高生。

僕の妹も美奈さんと同い年なんですが、話してる感じが完全に一緒で、女子高生に地域差は無いのかもしれません。

 

 

 

「高校卒業したら、どうされる感じなんですか?」

「東京の服飾系の専門学校に行く予定です!」

「おお、高校ではどんな勉強をされているんですか」

「私のコースは、ビジネスマネジメントクラスなので、簿記とか、地域にお店を出してみたりする感じです」

「え、すごい、楽しそう!」

「楽しいですよ! どういう商品取り寄せたら三戸で売れるかとか考えて、銀行にお金借りる為にプレゼンとかするんです」 

「え! すごい! 会社作る時みたい!」

「そうですよね!」

 

 

三戸高校は普通の進学コースや、総合的な学びのコースもあるそうです。

 

 

「三戸から出たい人と、居たい人って、どれくらいの比率なんですか?」

「半々くらいなんですよ、出たい人はもうすぐ東京とか仙台行って、居たい人は八戸とかの学校に進む感じですね」

「なるほど……美奈さんはどっちなんですか?」

「出たい側です」

「そんな感じがしてました。いつから出たかったんですか?」

「中学くらい……」

 

ファッション系の学校は近くに無いらしい。

学びたい事の為、他の県に出る。結構意思を強く持っていないと出来ない気がする。

 

こっちはなんとなくで進学する人が多いから、僕が通っていた大学でも地方から出てきている人の方が真面目だったな。

 

「美奈さんが思う、三戸のいいところってどこですか?」

「知らない人でも話しやすいってのありますね、みんな話しかけてくれる」

「確かに、僕4日目なんですけどめっちゃ話しかけられてます」

「そうですよね」

「東京で話しかけてくる人は大体ヤバい人ですからね。気をつけてください」

 

「三戸に若い人が遊びに来るなら、どんな人が向いてますかね」

「自然ばっかりだから、自然好きな人」

「シンプル」

 

 

 

地方で生まれ育った女子高生、思った以上に女子高生だった。

すごくハキハキと答えてくださって、めちゃくちゃいい子でした。

自然は本当に豊かなので、自然好きな人は僕からもお勧めです。

 

 

 

 

 

その夜、役場の方たちと飲みに行った。

色んな話しが聞けて興味深く、楽しかった。

 

 

 

地酒[八仙 ヌーヴォー]はとても飲みやすく、スッキリと気持ちよく酔えた。

 

 

 

こちらが名物の「つつけ鍋」

左の餃子の皮みたいなやつが、「むぎつつけ」と「そばつつけ」だ。

小麦粉やそば粉を練って伸ばしたもので、なべの具として、にんにくミソで食べる。おいしい。

 

「しゃぶしゃぶ」くらいの感じでゆでるものだと思ってたら、「すき焼き」くらいの感じでゆでるやつだった。

 

 

 

 

帰りは町おこし協力隊の出川さんという方に親切に送って頂いた。

 

歩きながら、通った道の話を聞けて楽しかった。

ちょっと前まで、もうちょっとだけ栄えていたみたいだった。

 

 

明日で千葉に帰る。少しさみしい。

話す人みんなパワーがある。元気になってしまう。

 

 

良い町だ。

 

 

5日目

 

今日は帰るだけなので、お試し住宅の掃除をした。

「俺って4日でこんなに部屋を汚せるんだな」と感心し、役場の方が来るまでに汚れを隠滅した。

「キレイに使ってくれてますね」と言っていただいたので大成功だった。

 

 

 

朝は食堂でおにぎりを食べた。

130円とは思えないサイズ感だったので、すごく満腹になった。

基本的にどの店もご飯が多い。安易な気持ちで大盛を頼むと昔話みたいな盛られ方をするだろう。

 

 

 

 

町役場の中村さんには大変お世話になった。

何だこのポーズはと思うかもしれないが、町の方と話したいと言ったらお願いしてくれ、色んな事を教えてくれて、車で巡ってくれ、飲みにも行き、最後も駅まで送ってくれた。本当にありがたかった。

 

 

 

「もうちょっと居たかったな」なんて名残惜しい思いも抱きつつ、僕は三戸町を後にした。

 

僕が帰る時、ちょうど初雪が降ってきた。

 

 

 

 

 

帰りの新幹線は座れたので、最高に快適であっという間だった。本当に良かった。

 

 

 

 

おわりに

 

 

最初にこの記事コンクールの知らせを見た時は、「無料で旅が出来て賞金も出るから」くらいの気持ちで応募をした。

1次審査を通過し、実際に住んでみて自分の感情は大きく変わった。

 

 

自分は4泊5日と、滞在日程を長く取った。面白いところを見つける可能性を増やすため。何より、スケジュールに追われずゆっくりと三戸で過ごしたかった。

行く前は「4泊は長すぎるかな?」と思って、本当に何もする事がない時用にゲーム機まで持ってきていたが、逆に時間がとても足りなく、ゲームなんか電源を点けすらしなかった。

 

 

自転車で町中を駆け巡りながら、まだまだ魅力的な場所はたくさんありそうに感じた。

 

住んでみて、”その日の感情”を大切にしたかったので、この記事は当日の夜に大体の事を書いている。

清書するために読み返してみると、最初はあんまりモチベーションが高くなかった僕が、段々とこの町に興味を持っていっていた。それだけ面白い町だった。

 

 

当時、無職のライターだったので正直、お金の為に記事を書く気持ちが大きかった。

なので、最初に応募した時は賞金に釣られたような部分もある。

 

しかし町中を見て回り、三戸町の方々と接する中で、

 

「この町を伝えたい」

 

という気持ちが、自分の中で強く強く高まり、

「俺は、楽しい三戸町で、楽しい記事を書ければいいな」と、心から思えた。

 

住んでみてとても楽しかったし、ご飯も全部美味しかった。そして何より、「人」がすごく良かった。

 

ここまでお読みいただきましてありがとうございます。

読んで頂いて「楽しそう!」と思っていただけたら最高。

そしてこの記事で1人でも、この三戸町に興味を持っていただけたらとても幸せです。

 

 

 

 

ちなみにイギリストーストをイメージした名刺を作ったのですが、見た人みんなが笑う名刺になりました。

 

 

(おわり)

 

  • : 著作権の譲渡に同意します
  • : 20代
  • : 男性
  • : 会社員(副業でライターをしている)
  • : 千葉県
  • : 4泊5日
  • : 新幹線| 電車
  • : 大宮駅
  • : 3時間半
  • : 約16500円
  • : 自転車| 徒歩・バス
  • : 三戸駅、三戸町役場、三戸町郵便局、城山公園、道の駅、アップルドーム、豊誠円食堂、だるま食堂、だいこくどー、NEW GRAND、町の楽校、ダイソー、ミニストップ、ファミリーマート、お試し住宅、サテライトオフィス、割烹白山、福寿、田岩、達者村。

年齢: 20代

性別: 男性

職業: 会社員(副業でライターをしている)

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滞在日数: 4泊5日

出発地(都道府県): 千葉県

三戸町までの移動手段:新幹線| 電車

三戸町までの移動時間: 3時間半

三戸町までの往復移動交通費: 約16500円

新幹線乗車に利用した駅:大宮駅

三戸町内での移動手段:自転車| 徒歩・バス

滞在中の訪問場所: 三戸駅、三戸町役場、三戸町郵便局、城山公園、道の駅、アップルドーム、豊誠円食堂、だるま食堂、だいこくどー、NEW GRAND、町の楽校、ダイソー、ミニストップ、ファミリーマート、お試し住宅、サテライトオフィス、割烹白山、福寿、田岩、達者村。

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