Sannohe TABI-KIJI Contest 2017

【一次審査通過】疲れたアラサー女子はどこへ行く/山城さくら様

私は疲れている。

ニートのくせに何を言っているんだという声が聞こえてきそうだが、ニートにだってそういうときはある。アラサーになって、恋人もいなければ職もない。SNSを開けば誰かの結婚報告に、カラフルな写真たち。みてるだけで目がチカチカする。

こういうときは、大好きなアイドルのDVDをみるとか、気のしれた仲間との飲み会とかそういうことではない。こじらせたアラサー女子の求める本当の癒やしというのはそういうものではないのだ。

もっと心の底からあたたまるような場所で人の温かさにふれながら、あわよくばそこで出会った犬顔の年下男子と恋に落ちたいのである。

例えばこうだ。

フラっと田舎に行きたい

誰も私を知らない。私も誰も知らない。

塀の上を我が物顔で歩く猫も、ふわっと香る風もみんな初めましてだ。

でも皆が温かい。よそ者扱いされることなく、だからといって知らんぷりされるわけでもなく。

まるで親戚が帰ってきたかのように迎えてくれる。田舎ってそういうことろだ。

 

本当に美味しいものが食べたい

その知らない土地で私は美味しいものが食べたい。

それは決して、生クリームがのったパンケーキとか、ハートとか星がついたカラフルな飲み物ではない。

誰かのいいねなんてきにせずに、その土地で採れた旬の食材にかぶりつきたいのだ。

それにその地でしか食べることのできないご当地グルメもたくさん食べたい。

自分のいいねと出会えればそれでいい。

 

大自然と歴史に心を揺さぶられたい

すこし時間ができたら大自然を感じに行きたい。

たくさんの緑に囲まれ橋を渡ったり、川を眺めるのもいい。

そしてその地の歴史を感じに行くのだ。

きっと城の上から街を眺めているとき、私はきっと笑顔になっている。

 

・・・。

ここまで書いて、気がついた。

人が温かくて、美味しいグルメがたくさんあって、大自然と歴史を感じられる。そんな素敵な街あるわけがない。

もう28年も生きているから私は知っている。世の中そんなに甘くないのだ。

だから、わたしは三戸町に行ってみたい。

 

※写真はすべてhttp://www.town.sannohe.aomori.jp/wordpress/、https://www.ondenya.jp/より引用しました